※戻る場合はブラウザの戻るのボタンを押してください
学校帰りの喫茶店
毎週月曜はここで2時間ほど過ごす
特に理由はないがこの喫茶店から見える景色が好きなのである
今日もいつも通り喫茶店に入る
「マスター、いつもの」
「はい、かしこまりました」
いつもの言葉、いつもの返事、そしていつもの場所に座る
しかし今日はここからが違った
「おまたせしました。コーヒーとトーストです」
マスターの声とは違う声
俺は振り返り声の主が誰なのか確かめた
すると丁度目が合ってしまった
「・・・誰?」
「『誰?』と言われましても・・・今日からここでバイトする事になった者ですが?」
確かにこの店の制服を着ていた
「そっ、そうですか・・・」
「ごゆっくりどうぞ」
そう言って彼女は去っていった
俺は気を取り直して外を見る
そしてトーストを食べコーヒーを飲む
俺はこの心境をしみじみとかみしめる
「何か年寄りみたいですね」
その声を聞き向かいの席を見るとさっきのウエイトレスが居た
「別に年寄りじみた事をしている訳ではない。ただこうやって景色を見て『今週も頑張ろう』と思って居るんだよ」
「そうなんですか」
「それで、何か用ですか?」
「いえ、マスターが『バイトするなら彼の名前は知っておく様に』って言ったので聞きに来たんです」
「俺は八重高校2年の菊間俊樹。君は?」
「桜学園2年の神崎理絵です」
「へぇ〜あの『お嬢様学園』のねぇ〜」
「別にお嬢様って訳じゃないんですけどね」
こうして俺は理絵と話し込む事になった
翌日
カフェの前を通る
すると理絵が窓を拭いていた
「頑張ってるな」
「え?いや、暇なんですよ」
その言葉にカフェの中を見る
いつもこの時間に居る客が居るだけで他には誰もいない
「今時喫茶店なんか通うヤツなんか普通居ないからな」
「でも菊間さんは通ってるじゃないですか?」
「俺自身変わってるからな」
「お暇なら寄っていきません?」
理絵はそう言ってカフェのドアを開ける
「何かポン引きみたいだな」
「ポン引きって何ですか?」
理絵は俺を見つめている
「いや・・・分からないなら忘れてくれ」
「そうですか」
何か残念そうだった
「所で寄っていきますか?」
理絵は再び聞いてきた
「・・・まぁ、寄っていくか」
俺がそう言うと
「いらっしゃいませ」
理絵は元気に言った
俺はいつも通りの席に座る
「いつもの持ってきますね」
そう言って理絵は去っていった
数分後、何故か2セット持ってやって来た
「何で2セットなの?」
「丁度お腹がすいたので」
そう言って理絵は向かいの席で食べ始める
その後俺は理絵と話し込む事となった